what着衣泳とは

着衣泳とは

水難や水害から
水中で自分の身を守るための
経験を携える危機管理法

着衣泳とは水泳の泳法ではなく、水難・水害事故の多くは衣服を着ている状態で起こる事が多く、水辺での不慮の事故への対処方法として、1990年代から小学校の授業などで浮くことを重視した着衣泳の指導が行われるようになってきました。

着衣泳の指導では、水泳で学ぶ常識とは逆の知識が要求され、身体を動きやすくするために服や靴を脱ぐのではなく、履いた靴にある浮力を生かして、顔と足を浮かせた背浮きと呼ばれる浮き方を基本に指導しています。 また、着衣や持ち物に備わっている浮力の助けを借りながら水に浮く方法を、ペットボトルなどを使いながら学ぶことが重視されています。

指導ポイント
  1. 着衣を着たまま水中での動きづらさを知る(ウエイディング)
  2. ライフジャケットを着用し浮き方の練習
  3. 背浮きの練習
  4. 背浮きの状態で浮力のある浮き具(ペットボトルなど)を使って練習
  5. 背浮きから移動方法の練習

日本における豪雨状況

近年では時間雨量50㎜を上回る短時間降雨の発生件数が増加。
総雨量が数百mmから千mmを超えるような大雨が発生し、全国各地で毎年のように甚大な被害が発生しています。

近年の水害状況

近年では毎年のように全国各地で自然災害が頻発し、甚大な被害が発生。

平成23年1月
霧島山噴火新燃岳噴火による広域降灰被害
平成27年9月
関東・東北豪雨鬼怒川における浸水被害
平成28年4月
熊本地震阿蘇大橋地区の大規模土砂災害
平成28年8月
台風第10号 小本川の氾濫による浸水被害
平成28年4月
九州北部豪雨 赤谷川における土砂・洪水氾濫及び流木による被害
平成30年7月
豪雨 小田川における浸水被害
平成30年9月
台風第21号 神戸港・関空における浸水被害
平成30年9月
北海道胆振東部地震 厚真町の大規模土砂災害
令和元年8月
前線に伴う大雨 牛津川の浸水被害
令和元年9月
台風第15号 倒木の状況
令和元年10月
台風第19号 千曲川における浸水被害
令和2年7月
前線に伴う大雨 球磨川・筑後川・最上川の氾濫、浸水被害
令和3年7月
前線に伴う大雨 熱海市土砂災害
令和3年8月
前線に伴う大雨 六角川・江の川の氾濫、浸水被害
令和4年8月
台風8号 日本海側記録的大雨 九頭竜川、最上川など広範囲で氾濫・浸水被害
令和4年9月
台風15号 愛知、静岡での記録的大雨 安部川などの氾濫・浸水被害

世界における溺死率

世界的に見ても日本の溺死率は非常に高いと言えます。

オランダから学ぶこと

海抜ゼロの国オランダ。
泳ぐ前の義務
ディプロマの取得!

海抜ゼロの国と知られ、運河や川、水路が都市でも非常に多いオランダ。そして運河には柵もついていない。
そんなオランダが何故他国に比べ溺死率が非常に低いのか。要因は日本より進んでいる治水や降水量も日本よりかは低い。ただ、日本の溺死要因をみると…。

水難事故の死者・行方不明者(一昨年1年間全国)警視庁より
  1. 魚とり・釣り28.8%

    岩場で釣りをしていて波にさらわれたり、水中に潜ってそのまま溺れるなどのケース。

  2. 通行中6.2%

    散歩中に岸壁から転落するほか、酒を飲んで誤って川に落ちるなど。

  3. 水遊び5.5%

オランダでは、プールに遊びに行く際に「ディプロマ」を取得していないと入れない制度があり国をあげて実施されている。その為、子どもの時からディプロマを取得するため着衣泳を実践している。

日本や他国と違い、万が一に備えた知識や経験を幼少期から培い、災害や不慮の事故から自分で身を守る術を取得している。

SDGs目標の達成へ

着衣泳で持続可能な
開発目標の達成へ!

国連が定めるSDGs17項目のうち、

  • 11,住み続けられるまちづくりを

    11.5 2030年までに、貧困層及び脆弱な⽴場にある⼈々の保護に焦点をあてながら、⽔関連災害などの災害による死者や 被災者数を⼤幅に削減し、世界の国内総⽣産⽐で直接的経済損失を⼤幅に減らす。

  • 13,気候変動に具体的な対策を

    13.1 すべての国々において、気候関連災害や⾃然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能⼒を強化する。

の達成を目指します。

着衣泳の正しい知識を持つ指導者資格や教室の実施、プロジェクトの幅広いPR活動を通じ、地域の人々の水難事故に対しての取り組みや備えをし、健康で住みやすい街づくりに貢献出来ます。

また、オランダを見習い小学校を始めとした学習プログラムにも導入していく事で、幼少期から正しい知識を身につけ、水難事故の死亡者ゼロを目指します。

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