prologueプロローグ

折れ剣再生プロジェクトのきっかけ

太田雄貴前会長が「フェンシング」という言葉を世の中に伝え、それに続き日本フェンシング界悲願の金メダルを獲得することが出来た私たちが、次に出来る役目は何か?をずっと考えていました。東京2020オリンピックの1年延期やコロナウイルスによる困難な社会情勢の中、オリンピックが開催され、その舞台で金メダルを獲得して思うこと。

●私たちのこの舞台は、多くの社会の方々の支えがあってこそ創られているものだと痛感
●血のにじむような努力と高い目標を掲げ、それに邁進し歴史を創ってきた日本フェンシング界の先人の方々の想い
●家族・友人・地元(福井県・越前市)・ステークホルダー(スポンサー)の方々の惜しみない温かい応援とサポート

この3点を痛切に感じ、社会に、日本フェンシング界に、スポーツ界にそして支えてくれた方々に、何か恩返しをしたい想いから、私たちだからできるこのプロジェクトの考えにたどり着きました。

産業廃棄となる折れたフェンシング剣の
アップサイクルが出来ないか??

フェンシングを始めた高校生のころからの想いと課題。
「折れた剣をこのまま捨てるのではなく、何かに再利用できないか?」
フェンシング競技に使われる剣は『マルエージング鋼』と言われる、非常に高い強度を誇り、航空機、ロケット、ミサイルや人工衛星などの宇宙開発用機器にも使用される特殊で高価な分、非常に疲労強度が高い鋼種である。薄くても折れない、丈夫な素材。

そのため、フェンシングの剣は、高いもので3~5万円する非常に高価なものだが、ひとたび折れてしまうと、全国的にそのまま産業廃棄に回っている状況。マルエージング鋼には、ニッケルやモリブデン、チタンなど高価な素材が含有されているため、産業廃棄に回っているのは金属としても非常にもったいなく、アップサイクルされるべく鋼材である。

本課題から考えるSDGs活動の実現設定

東京2020オリンピック・パラリンピックでは様々な形でサスティナブルな社会実現のための施策が実施されてきた。その形を継承すべく、フェンシング協会をはじめとする様々なステークホルダーとも連動し、選手一人一人が競技を出来る喜び、そして、これから競技を始めていく未来のフェンサーのために意識を高め、競技環境を持続していけるような取り組み、またその活動がスポーツ振興・地域振興・文化新興、そして競技人口の増加を推奨していくような流れを創っていきたい。



折れたフェンシング剣の廃棄

課題解決のため、折れた剣の再利用施策を検討をし、
サスティナブルな社会実現に貢献していく

  • 12. つくる責任 つかう責任

    2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。

  • 8. 働きがいも経済成長も

    2030年までに、雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する。

  • 4. 質の高い教育をみんなに

    2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。

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